MLBと日本プロ野球のFAは違う

MLBのFA

MLBは日本と比べてFAが多いとよく言われています。MLBと比べれば日本のプロ野球は流動性が低すぎると思っているファンも多いはずです。FA移籍が多いのは、MLBのFA制度日本プロ野球のFAと大きく違っているからです。

MLBのFAは日本とは違い、FA権を取得したら自動的にFAとなります。つまり、日本でよくみられるFA権を持ちながら、その権利を様々な理由で行使しないという選択肢を取ることができないのです。
さらに、マイナーリーグFAと呼ばれているマイナー契約期間が1032日間に達した場合にもFA権を取得することができます。もっと言えば日本でいえば戦力外通告を受けた選手もMLBではFAという扱いになります。また、日本ではFAして所属先球団がなくなってしまったケースはまだ起きていませんが、MLBではそのようなケースは珍しくなく、海外のプロリーグで活躍の場を移す選手やそのまま引退する選手も多くいます。

このような制度の違いから、日本よりもFA移籍の数が非常に多いのです。FAが多いからと言って日本のプロ野球は流動性が低すぎると断言するのは避けた方がよいでしょう!